代表者メッセージ

「私たちのことを私たち抜きで決めないで ! (Nothing About us without us !)」 2006 年にこのスローガンのもと、世界中の障害当事者が国連に参集し、障害者のための条約が協議され、「障害者権利条約」が採択されました。正に当事者の想いが詰まった活きた条約ですね。この想いは、いまや世界中の障害福祉関連の全ての法規の根幹となっています。

 私たち社会福祉法人この街福祉会は、90年代後半に、障害がある方々の保護者有志が、「山奥ではなく、自分たちが住み慣れた“この街”で、心から通いたい施設をつくりましょう!」との強い想いにて、ご自身達で様々なチャリティーイベントを駆使した活動資金(後の建設資金も含む)集めや、関係各所との協議を積み重ね、2001年の法人認可、そして2002年には当時の通所授産施設「この街学園」を開設しました。

 法人・施設名にある“この街”も、障害者権利条約の中の「地域共生社会」に通ずる、「私の街で共生していきたい」との想いが強く表現されています。

 その後、障がいがある方々が、この諏訪圏域にて生活をする上で必要な10拠点(14事業所)を設置するに至り、障がい福祉分野では長野県でも屈指の広範囲な年齢層・多種多様なライフスタイルに対応できる法人となっており、この八ヶ岳を仰ぎ見る諏訪湖周辺にて、職員と利用者さん方の至福のひとコマが、住み慣れた“この街”で溢れています。

理事長 林 敏彦

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